仮想通貨の税金ってどうすればいいの?
確定申告をやらなきゃいけないパターンを教えてほしいな。
以上のような、仮想通貨の税金についてのご質問にお答えします。
この記事の内容
・仮想通貨の税金ルール
・確定申告を簡単にするコツ
本記事では、仮想通貨の税金について解説しました。
仮想通貨(暗号資産)には、「税金の申告漏れ」といった不安を煽るニュースがあって、心配ですよね?
ですが仮想通貨を買ったからと言って、必ず確定申告が必要ということはありません。
確定申告が必要なとき、不要なときをイラストで分かりやすくまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
税金の心配を無くして、仮想通貨(暗号資産)の売買を楽しみましょう!
仮想通貨の税金とは?
仮想通貨の税金とは、以下のとおりです。
仮想通貨の税金とは?
・雑所得に分類される
雑所得?
よく分からない・・・
この辺りは、30%の理解で大丈夫だよ。
所得には、以下の10種類があります。》国税庁ホームページより
所得の種類 | |
---|---|
1 | 利子所得 |
2 | 配当所得 |
3 | 不動産所得 |
4 | 事業所得 |
5 | 給与所得 |
6 | 退職所得 |
7 | 山林所得 |
8 | 譲渡所得 |
9 | 一時所得 |
10 | 雑所得 |
仮想通貨(暗号資産)の所得は、上記の1~9に当てはまらない雑所得に分類されます。
仮想通貨の税率
仮想通貨の税率は、以下のとおりです。
仮想通貨の税率
・給与所得など他の収入と合算した金額により税率が決まる
所得金額と税率 | ||
---|---|---|
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円未満 | 5% | 0円 |
195万円~330万円未満 | 10% | 97,500円 |
330万円~695万円未満 | 20% | 427,500円 |
695万円~900万円未満 | 23% | 636,000円 |
900万円~1,800万円未満 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円~4,000万円未満 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円~ | 45% | 4,796,000円 |
例えば給与所得が400万円で、仮想通貨の利益が300万円なら、合計所得が700万円になり、税率が20%から23%に上がります。
仮想通貨で確定申告が必要になる利益(所得)のボーダーライン
仮想通貨で確定申告が必要になるのは、以下のとおりです。
仮想通貨で確定申告が必要になる利益(所得)のボーダーライン
・仮想通貨売買などの利益(所得)が20万円以上
・扶養されている場合は利益(所得)が38万円以上
ただし、扶養されている場合で利益(所得)が33万円以上の場合は、確定申告は不要でも、住民税の支払いが必要になります。
住民税は、住んでいる地域の地方自治体で申告します。
例えば仮想通貨の利益が199,999円なら、確定申告はいらないの?
そのとおりだよ!
仮想通貨の税金【利益発生のタイミング】
仮想通貨・利益発生のタイミングは、以下のとおりです。
仮想通貨・利益発生のタイミング
①安く買って、高く売ったとき
②購入時よりも価値の上がった仮想通貨で、買い物をしたとき
③購入時よりも価値の上がった仮想通貨で、別の仮想通貨に交換したとき
詳しく解説します。
①安く買って、高く売ったとき
↑ビットコイン1BTCを500万円で購入。
その後1BTCを550万円で売却。
50万円の利益発生で、確定申告が必要です。
↑ビットコイン1BTCを500万円で購入。
その後1BTCを450万円で売却。
利益は発生しておらず、確定申告は不要です。
↑ビットコイン1BTCを500万円で購入。
その後ビットコインの価値が上がっていても、売却しなければ利益は発生しておらず、確定申告は不要です。
例えば毎月3万円ずつビットコインを買っても、売らなければ確定申告はしなくていいよ。
そうか!
買うだけなら、確定申告の心配はないんだね。
②購入時よりも価値の上がった仮想通貨で、買い物をしたとき
↑ビットコイン1BTCを500万円で購入。
その後1BTCの価値が550万円のとき、1BTCで商品を購入。
50万円の利益発生で、確定申告が必要です。
③購入時よりも価値の上がった仮想通貨で、別の仮想通貨に交換したとき
↑ビットコイン1BTCを500万円で購入。
その後1BTCの価値が550万円のとき、1BTCをすべてイーサリアムに交換。
50万円の利益発生で、確定申告が必要です。
上記の場合、イーサリアムの取得価格は550万円です。
仮想通貨を別の仮想通貨に変えるときも、気をつけなきゃいけないんだね。
そうなんだ。
利益が大きいと、確定申告が必要になるよ。
計算が困難な場合
仮想通貨を何度も売買して、利益の計算が困難な場合は、以下の方法があります。
仮想通貨の利益計算が困難な場合
・年内にすべての仮想通貨を売ってしまう
例えば、年間で100万円を仮想通貨取引所に入金し、売買を繰り返します。
年内にすべての仮想通貨を売り、仮想通貨取引所に残った日本円が150万円とします。
残った日本円-最初に入金した日本円=利益(所得)です。
上記の例では、50万円が利益(所得)になります。
そうか!
年内に全部売っちゃえば、シンプルに計算できるね。
そうなんだ。
DeFiとかは計算がややこしいから、年末に全部売っちゃうのもいいね。
仮想通貨の無料確定申告計算ツール
仮想通貨の無料確定申告計算ツールは、以下のとおりです。
仮想通貨の無料確定申告計算ツール
・Gtax
・クリプタクト
どちらも無料で確定申告の計算ができるツールで、取引件数や目的により有料サービスもあります。
Gtax料金表(税込) | |||||
---|---|---|---|---|---|
基本料金/年 | フリープラン 無料 |
ミニマムプラン 8,250円 |
ライトプラン 16,500円 |
ベーシックプラン 33,000円 |
プレミアムプラン 55,000円 |
取引件数/年 | ~100件 | ~300件 | ~1,000件 | ~30,000件 | 500,000件 |
海外取引所 データ対応 |
× | × | 〇 | 〇 | 〇 |
DeFiデータ 対応 |
× | × | 〇 | 〇 | 〇 |
各取引所の取引履歴を取り込んで、計算結果を表示できます。
Gtaxもクリプタクトも、無料お試しが可能です。
DeFiも確定申告計算ができるんだね!
そうなんだ!
DeFiも16,500円から計算できるGtaxは魅力だね。
仮想通貨の税金についてのよくある質問
仮想通貨の税金についてのよくある質問をまとめました。
Q.仮想通貨を買いました。確定申告は必要ですか?
A.いいえ。仮想通貨を買うだけでは、確定申告は不要です。
Q.仮想通貨の売買で、損失が出ました。確定申告は必要ですか?
A.いいえ。損失の場合は、確定申告は不要です。
Q.ビットコインとイーサリアムを交換しました。確定申告は必要ですか?
A.ビットコイン購入時よりも、ビットコインの価値が上がっているときに交換すれば、利益が発生し、利益額によっては確定申告が必要です。
Q.仮想通貨を売りましたが、いくらで買ったか覚えていません。
A.仮想通貨取引所の取引履歴をご覧ください。
Q.確定申告の無料利益計算ツールはありますか?
A.はい。Dtaxやクリプタクトが、一部無料で使えます。
Q.DeFiの利益計算は自分でできますか?
A.DeFiの利益計算は複雑で、個人でするのは難しいです。
Dtaxやクリプタクトの有料ツールをオススメします。
以上がよくある質問です。
まとめ:仮想通貨の税金を理解して売買しよう
この記事は、仮想通貨の税金について解説しました。
税金の申告漏れや追徴課税など、不安が頭をよぎりますが、きちんと整理すれば思ったよりもシンプルです。
仮想通貨を買うだけでは、確定申告は不要なので、これから伸びるブロックチェーン産業に気軽に参加してくださいね。
まだ仮想通貨取引所の口座を持っていない方は、かんたんに無料で作れます。
》コインチェック口座開設のやり方
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。